車を所有するか手放すか 導入編

私は米国公認会計士ファイナンシャルプランナーで、仕事柄、企業の財務会計に携わっています。自動車は貸借対照表(バランスシート)では、資産の部に記載されます。では、なぜ資産の部に記載されるのでしょうか?それは、1年以上の長期に渡って使用することと、営業車両等として、事業活動で利益を生み出す貢献ができるからです。

一方、個人においては、個人事業主でない限り、車は資産ではありません。海外ではウーバーなどのライドシェアとして、本業や副業で車を使用している場合は、利益を生み出してくれますが、2022年時点の日本ではライドシェアはまだ認可されていません。つまり、購入した瞬間から価値が目減りし、税金や保険代が発生する存在です。

家計の見直しで大きな効果を発揮するのは、固定費の削減です。住宅賃貸料、生命保険、自動車が人生の3大支出と言われています。最近では、保険ショップも増加し、保険の見直しをする人が増えてきました。住宅については、職場や学校の制約から、すぐには着手できない場合が多いです。しかし、自動車は最短で当日に手放すことができます。自動車を手放せば、まず車両売却代金が手に入ります。さらに、ガソリン、車検代、自動車税自動車保険、駐車場代が節約できます。後述しますが、自動車の節約は、携帯電話や電気代の見直しをはるかに上回る金額になります。現在ではカーシェアやタクシーアプリの普及により、車を自己所有しなくてもあまり不便を感じなくなりました。ぜひ、車は自己所有しなければならないという、固定観念・ブレインロックを捨てて、経済的な自由を手に入れましょう。