自動車リースという選択肢

残価設定ローンと同様に、自動車を一括で買うのではなく、リースという選択肢があります。会計上は複雑ですが、わかりやすく言えば、レンタルのようなイメージです。レンタカーと異なるのは、期間が長いことです。通常は2年から11年程度まで選択できます。年限終了時に買い取りか返却かを選択できます。特徴は、車検費用、保険、税金関係が月々の支払いにコミコミであるため、家計の管理がしやすいということです。結論的には、転勤等の関係で車を使用する期間が2年や3年と限定されている場合は、自動車リースも選択肢になりますが、5年以上使用する場合は、自己所有したほうが良いと考えます。なぜなら、リース会社のビジネスモデルは金融なので、利息で稼いでいるからです。オートローンであれば、自動車本体価格に対してのローンになりますが、リースの場合は、保険、車検、税金に対しても金利がかかってきますので、支払総額が高くなってしまうからです。

法人の場合、自動車リースは銀行の融資枠を使用せずに済むのと、メンテナンスリースにすれば、煩わしい点検も業者にアウトソーシングすることができるので、メリットがあります。一方、個人の場合は、使用期間が限定されているなどのケースを除き、ほとんどメリットはありません。買い取りを選択するまで、車の所有権はリース会社にありますので、契約条件を超えた過走行やキズ・へこみによる車両状態が悪い場合は、追加料金を課される場合があります。