塾と予備校の選び方

塾と予備校の選択によって、あなたの志望校へ合格できるかどうかが左右されます。

■予備校のメリット

東進ハイスクール河合塾代ゼミ駿台等には多数の著作やメディアに出演している有名講師がいます。しかも、有名講師の講座はオンラインでも開講されていることがほとんどで、全国どこからでも受講できます。やはり、有名講師の授業は分かりやすく、授業時間があっという間に過ぎてしまいます。また、オンラインや録画講義は巻き戻しや2倍速もできるので、何回も見たり、聞き逃しもありません。有名講師の講座はオンラインでも受講しても、パワフルで臨場感があるので、眠たくもなりません。

■予備校のデメリット

インプットにおいては、生(ライブ)講義とオンラインでは、むしろオンラインの方が効率が良いと言われています。しかし、受験で大切なのはアウトプットです。いかに問題を解くかが鍵になります。講義を聴くよりも問題を解く方がしんどいため、オンライン講義での問題解答の部分を飛ばし、解説だけを視聴する人がいますが、この場合は残念ながら成績は伸びません。

予備校にはチューターや担任制度があるので、分からないところは必ず質問をし、アウトプットに5割以上の時間を割くことができれば、予備校で着実に成績が伸びるでしょう。

コツとしては、有名講座と所属校舎の講座をうまく使い分けることです。インプットは有名講師の授業を中心にして、問題演習中心の講座は生講義に参加することです。

■塾のメリット

塾講師はプロの講師もいますが、多くの大学生アルバイト講師も存在します。

プロ講師は続けるには生徒からの評価が高くないといけないので、レベルは高いのですが、

アルバイト講師は有名大学に在籍する人で、自身も難関入試を突破した人で学力は高いですが、生徒に教えるのが上手かどうかは未知数です。

また、アルバイト講師の本業は大学生なので、塾講師の仕事はコンビニでバイトするよりも時給がいいという理由でやっている人もいますし、もちろん情熱を持っている人もいます。

一方で、アルバイト塾講師の年齢は18歳~22歳くらいなので、高校生と年齢が近く、気軽に質問ができたり、よき相談者になることができます。

これは家庭教師にも同様のことが言えます。

塾は講師と生徒の距離が近いため、演習や宿題を手を抜かずにやらなければなりません。

そのため、自分でコントロールしにくい場合は、予備校よりも塾の方が向いている場合もあります。

■塾のデメリット

全国規模の模擬試験や解答速報などを作成する予備校と比較すると、情報量や教材に見劣りします。ただし、医療看護系などの特定の分野に特化した塾の場合は、逆に予備校よりも情報を持っている場合もあります。

また、先ほどのアルバイト講師でも触れましたが、講師に当たりはずれがあるのは事実です。合わなければ、別の塾や予備校に早めに乗り換えることも必要です。

■まとめ

オンラインの登場により、有名講師の授業が全国どこからでも受講できるようになりました。一方で、スマホでの動画再生で勉強したつもりになり、肝心の問題演習等のアウトプットがおろそかになりがちです。夏期講習や冬期講習などを、アウトプットができる生(ライブ)講義を受講するなどし、意識的にアウトプット比率を増やすことにより、着実に点数は上がっていきます。また、塾講師等に直接質問しにくい場合は、オンライン予備校でネット質問する方が気楽なので、自分に合った方法を見つけるようにしてください。