それでも車を所有したい場合

いままで本書を読んで、自動車を所有しないメリットは理解したが、それでもやっぱり車が欲しいという方もいらっしゃると思います。その場合は、4~5年落ちの中古車で自動ブレーキ(安全装置)、ACC(アダプティブクルーズコントロール)付きの車種を購入することをお勧めします。ガソリン車かハイブリッド車かは年間の走行距離によります。年間5,000キロ以上走行しないと、ハイブリッド車では元は取れないと言われています。また、ガソリン車の場合は、車検チェーンやカー用品店などディーラー以外に車検を任せても良いですが、ハイブリッド車の場合は、ディーラー以外の整備工場では検査装置等が対応できていない場合もありますので、割高なディーラー車検を受ける必要が出てくるので、ランニングコストは高くなります。

 

車の価値は1年で30%程度下がると言われています。もちろん、人気車種の場合は、なかなか値落ちしない場合もありますが、一般的には下表のように、購入から5年くらいまでの価値の下がり方が激しいということです。裏を返せば、4~5年落ちの中古車が狙い目になります。あまり古い年式だと故障のリスクも高まりますし、安全性能も充実していません。いまから車を購入するのであれば、自動ブレーキは必須でしょう。また、ACCは高速道路で前の車との車間距離を自動で制御したり、車線逸脱を防止する機能なので、これが有れば高速道路の運転が非常に楽で、事故のリスクも下がります。コンパクトカーでも2016年、2017年式の車にも装備されているので、購入時に確認しましょう。そして、100万円で購入した車を10年程度乗れば、月々に換算すると8千円程度になるので、新車購入よりもかなりの節約になります。